名古屋でオフィスを探す際、まず把握しておきたいのがエリアごとの賃料相場です。名古屋はエリアによって賃料や物件の特徴が大きく異なるため、コスト重視の物件選びには賃料傾向の理解が不可欠です。ここでは主要なオフィスエリアを取り上げ、それぞれの特徴と相場の違いについて解説します。

名駅エリアは利便性と需要の高さで賃料も高水準

名古屋駅周辺は、新幹線を含む複数路線が乗り入れる交通の要所として、企業の集積度が非常に高い地域です。

そのため賃料相場も高く、坪単価は15,000円前後に設定されている物件が多く見られます。再開発が進み、最新設備を備えた高機能オフィスが増加傾向にあるものの、同時に競争率も激しく、空室も少ないため、早期の決断が求められます。

栄・伏見エリアはバランス重視の企業に人気

商業地として知られる栄エリアや、法律・金融関連のオフィスが集まる伏見エリアは、比較的手の届きやすい価格帯でありながら交通アクセスも良好です。

坪単価は7,000〜12,000円程度が一般的で、スタートアップや中規模の企業には特に人気があります。特に栄は飲食やサービス業にも適しており、顧客と直接接する業種との相性が良いです。

郊外エリアは賃料を抑えるなら有力候補

名古屋市内でも、少し郊外へ目を向ければ坪単価5,000円以下の物件も珍しくありません。中川区や港区などの地域では、広い面積を低コストで確保できる可能性があります。

ただし、交通の便や周辺施設の充実度はエリアによって差があるため、来客頻度や社員の通勤事情も加味しながら判断する必要があります。業種によっては、静かな環境を重視して郊外に構える選択も一つの戦略といえるでしょう。